駅伝のチームエントリーには各区間の選手に加えて、補欠選手のエントリーがあります。
補欠選手は大会当日に区間エントリーしていた選手が走れなくなった場合に代走する大切な役割があります。
箱根駅伝のような一流の大会では、有力選手をあえて補欠エントリーして、大会当日に状況に合わせてどの区間へもエントリーできるようにしておくという戦略も使われますね。
大会当日に各区間への登録がなく、走ることがなくなった選手はチームの補助に回ることになります。実はこの補助員がどれくらい的確に補助の仕事ができるのかでチームのパフォーマンスが大きく変わります。

選手の到着予定時刻を伝える
1区の選手は決まったスタート時刻に一斉スタートするため、スタート時刻を逆算してウォーミングアップを行います。
しかし、2区以降はどの時間に前の区間の選手がやってくるのか完全に把握することが困難。選手が中継所にゴールしたのに、次の選手が中継所に待機していなかったというトラブルは駅伝でもっともやってはいけないミスになります。
補助員はその区間を走るランナーにタスキを受け取れるよう中継所へ待機する時刻管理ウォーミングアップの補助を行う大切な役割があります。
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その区間を走る選手は高いパフォーマンスで良い走りができる準備で頭がいっぱいです。前区間選手が到着する時刻を間違えてしまうことはよくあります。
補助員は他の中継所にいる補助員と連絡をとり、チームが何位くらいでどのタイミングでタスキをつないだのかという情報をしっかりと共有しておくとよいでしょう。
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選手が出走前する前の上着を管理
駅伝は寒い時期に開催されるので、選手が出走する前はギリギリまで上着を羽織っています。前区間の選手がゴールする手前で上着を脱ぎ、中継所でタスキをつなぎます。
選手がタスキを受け取る直前に、この上着を受け取るのは補助員の役割です。
しっかりと出走前の選手のそばについて、上着を受け取れる体勢をとっておきましょう。
中継所での荷物の搬送・管理

駅伝は中継所でタスキの受け渡しをします。そのため、選手の着替えや食料といった荷物を中継所へ搬送するのも補助員の役割です。選手が出走した後は荷物を持って帰るという役割もあります。
中継所にだれも人がいなくなったのに、荷物が忘れて放置されていたという場面はよくあります。荷物にはスマホなどの貴重品もあるので補助員は荷物管理は忘れないようにしましょう。
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【まとめ】走れなくても自分の役割がある
せっかくいままで練習をしてきたのに、駅伝当日に選手に選ばれないと本当にくやしいですよね。
しかし、チームとして任された区間を走るだけが駅伝ではありません。選手が最高のパフォーマンスを発揮し、良い成績が残せるようにバックアップする補助員もチームにとって必要不可欠な役割です。
完璧な仕事ができる補助員は選手以上に動き回る必要があるといいます。あちこちに気を配りチームを引っ張っていける補助員になれるように頑張ってみてくださいね。
