ランナーとして走るだけでなくボランティアで応援することもマラソンの醍醐味。
マラソンでのボランティアの多く給水所(エイド)でランナーへ給水コップや食べ物を提供する仕事があります。
はじめて給水担当をする方は、ランナーへのコップの渡し方や声掛けについて少しだけ知識をもっておくと、お互いが気持ちの良い大会になると思います。
この記事では給水担当になったときのコップの渡し方や私設エイドを開設する場合の注意点について説明していきます。

給水コップを渡すときに注意すること
ランナーは基本的に走りながら紙コップを受け取るので、渡す側もどのように渡せばランナーが受け取りやすいのか考えておく必要があります。
とくに大規模な大会ともなれば、大勢のランナーが一斉に給水所へ立ち寄るため、混雑を緩和するための声掛けも大事です。
関連記事:【マラソン】給水のコツを解説!初心者のための取り方・飲み方やマナー
ランラ-の少し下からコップを渡す
紙コップを柔らかいため、走りながらコップを掴むとコップを握りすぎてしまい中身が溢れてしまいます。
経験のあるランナーは紙コップの上からふちを掴むようにコップを取っていくため、ランナーの肘よりも少し下からコップを差し出すと良いです。
コップに水分を入れる係になった方はコップにたくさんの水分をいれると、掴んだときに水分が溢れてしまうので、水分はコップの半分くらいまででOK。ランナーは水分が足りなければ2個目を取るので水分が少なくても問題ありません。
なにが入っているのか声に出す
ランナーはコップに水が入っているのか、スポーツドリンクが入っているのか選んでコップを取ります。
見た目には無色透明でわからないので、大きな声で「お水です!!」とか「スポーツドリンクです!!」と声掛けをしましょう。
もちろん、なにの給水なのかは看板や張り紙で表示していることがほとんどですが、ランナーによっては読んでいない(見えていない)こともあるので、渡すときに何のドリンクなのか言っておくとランナーも助かります。
先頭テーブルは奥でも給水を受け取れることを説明
大規模なマラソン大会では、混雑を緩和するために長テーブルを5~6台使って長めに給水所を設けています。
走ってきたランナーはまずもっとも先頭にあるテーブルからコップを取ろうとするため、先頭のテーブルは渋滞しているのに、奥にあるテーブルは空いているということが起こります。
1つのテーブルにランナーが殺到すると危険ですし、給水を提供する方も忙しくなるので、「奥にもお水があります!」とか「奥にもまだスポーツドリンクを渡しています!」と声掛けをして混雑を緩和するように呼びかけましょう。
私設エイドを行う場合の注意点

給水所(エイド)には大会本部が公式に設置しているエイドと、個人がサービスでランナーにドリンクや給食を提供する私設エイドがあります。
私設エイドはランナーにとってかなり嬉しい存在。特にウルトラマラソンでは長い距離を走るわりに公式エイドが少ない、私設エイドを本当に頼りにしているランナーも多くいます。
私設エイドを開設する場合にはいくつかの注意事項を確認して、ランナーをサポートしてあげてくださいね。
そもそも私設エイドを開いていいのか本部に確認
大会によっては私設エイドが禁止であったり、事前に本部へ申告をしておかなければならない大会があります。私設エイドの開設を考えているのなら、まずは大会の公式ホームページを見て私設エイドについての記載がないか確認してみてください。
公式ホームページに情報がなければ、大会の運営本部に連絡してみることをおすすめします。せっかく私設エイドを開設したのに、実はダメだったというトラブルがないようにしておきたいですね。
衛生面・温度管理は徹底する
基本中の基本ですが、ランナーに提供する食べ物や飲み物の温度管理や衛生面はめちゃくちゃ気をつけてください。
大会中は気温が上がることはよくあるので、特に果物などのナマモノ、おにぎり、調理したものは保冷して保存しておきましょう。
無理やり渡さない。判断はランナーに任せる
ランナーによっては私設エイドは「なにが入っているかわからないので嫌う」ランナーもいます。走っている最中に自分の口に入れるものなので当たり前です。
そのため、ドリンクや食べ物を取る・取らないはランナーの判断に任せましょう。無理やり「これ、美味しいから食べていって!」といった強制的な提供のやり方は避けるようにしましょうね。
【まとめ】マラソンのボランティアは楽しい!!
マラソンのボランティアは給料が発生するわけではないのに、毎年多くのボランティア応募があります。しかもリピート参加も多いそうです。
それだけ必死になって頑張っているランナーを応援するということはやりがいがあり、とても楽しい!という1日になること間違いなしです。
ランナーとして走ってみるのもいいですが、次はボランティアとして大会を盛り上げるのも良いのではないでしょうか。