ランニングやマラソン大会の中盤では「もう歩きたいなぁ…」と思ってしまいますよね。
ぐっと堪えて走り続ければゴールにたどり着くのに、つい歩いてしまう方は「歩き癖」がついているかもしれません。
歩き癖といっても根性がないから歩いてしまうのではありません。
考え方の方向性を改善すれば歩き癖は今すぐに治すことができます。
走り出す前に目標を立てる
ランニングをする前に今日の練習メニューを明確に決めていますか?
「ちょっと20~30分走ってるくるか!」では目標がブレ過ぎています。
初心者の方でまだランニングが習慣化していない場合には「ちょっと走ろうかな」でも構いません。しかし、ランニングが習慣化しているなら
- 距離または時間
- ペース
この2つは走る前に明確に決めておきましょう。
ポイントとして、ランニング中に目標ペースが維持できなくなった場合、ペースを落としてでも距離または時間はきっちり守りましょう。
10km走であればゆっくりになっても10kmは必ず走りきる。
60分走なら「やっぱり40分にしておこうかな」と思ってもペースを落として60分は絶対に走りきります。
距離や時間を短くしてしまうと、苦しくなったときに止める癖がついてしまいます。
苦しくなったときに止めてしまう→歩き癖になるのです。
やりきった後のごほうびを決める
目標をクリアしたときに自分へのご褒美を決めておくと、やりきる力や継続力を身につけることができます。
- 目標通りにランニングをしたらアイスを食べる
- 月間走行距離が200㎞を突破したら好きなアーティストのライブに行く
- 歩かずにマラソンを完走できたら新しいスマホを買う
ただし、あらかじめ決めた目標を必ず達成してからご褒美を与えるようにしましょう。
「今月は月間180㎞で200㎞には届かなかったけど、頑張ったからライブに行こう!」ではダメ。
自分に嘘をついてしまうと、苦しいときにやらない言い訳をつけて楽な方へ向かう癖がついてしまいます。
ご褒美(報酬)は継続をするための良い材料となりますが、使い方を間違えないようにしましょうね。
【走っている途中】小さな目標を何度も考える
走っているときは遠いゴールを考えてしまうと心がポキっと折れやすくなります。
例えば、フルマラソンでまだ20㎞地点なのに「あと20㎞も走らないといけないのか…」と考えてしまうだけでも脚がドンと重くなります。
まだ届かないゴールを考えてしまう悪い例ですね。
遠いゴールを考えるのではなく、すぐに達成できそうな目標を何度も考えるようにしましょう。
フルマラソンで20㎞地点であれば
- 3㎞先のエイドまで頑張ろう!
- この坂を登りきるまではペースを落とさないようにしよう
- あそこの電柱までは絶対に歩かない!
このような小さな目標を立てて、クリアできたらまた新しい目標を考えるようにしてみてください。
絶対にいつかゴールできるはずです。
陸上競技の指導者であり、解説でもおなじみの金哲彦さんは53歳にしてウルトラマラソンに挑戦されました。そのとき完走したときのコメントで
「もうやめようか。でももう少し頑張ってみよう。その繰り返しだった。」
このように話されています。
一流のランナーであっても苦しくなるときは必ずあります。そこで少しだけ踏ん張ることができれば歩き癖をなくすことができすはずです。
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