マラソン大会やロードレースの大会は屋外で行われるため、天候の影響で中止になることがあります。
台風や大雪などでマラソン大会が中止になった場合、ほとんどの大会では参加費は返金されません。
大規模大会になると参加費は1万円を超す大会もあるので、かなり損をした気分になってしまいますよね…
なぜ大会が中止になっても返金されないのでしょうか?
参加費が返金されない理由
東京マラソン2020のエントリー規約にはこのような注意事項が掲載されています。
地震・風水害・降雪・事件・事故・疫病等による大会中止の場合、また参加料の過剰入金・重複入金の場合、返金はいたしません。
ほとんどの大会ではこのような返金をしないという主旨の説明があります。
マラソン大会を開催するには、多額の経費が発生します。
- 交通規制の手配・人員の確保
- 会場設営の費用
- タイム計測の設備費用
- 収容バスの手配
- チラシ・ポップ・テレビCM等の広告費
- 参加賞の製作費
大会を中止にしても大会主催者はこれらの費用の多くを負担せざるを得ないため、参加費を返金してしまうと大きな赤字となってしまいます。
一部の大会では主催者が赤字にならない費用だけ確保して、一部の費用は参加者に返金する場合もあります。
Tシャツなどの参加賞は送られてくる
Tシャツやタオルなどの参加賞は早い段階から製作しているので、大会が中止になっても郵送で送られてくる場合がほとんどです。
Tシャツやタオルには大会名や開催年がプリントされているので、主催者側にとっても使い道がありませんからね…笑
ただし、完走メダルや完走後に貰えるフィニッシャータオルは送られてこない大会が多いです。これらはマラソンを完走した証なので送られてこないのでしょうか。
破棄するのはもったいない気がしますね。
【中止基準】マラソン大会は台風や大雪で中止になることがよくある
過去に開催予定だったマラソン大会には台風や大雪で中止になった例はよくあります。特に2019年10月は台風接近のため、全国各地で予定されていた多くのマラソン大会が中止となりました。
- 2019いわて北上マラソン大会・全日本マスターズマラソン選手権大会【返金なし・有料駐車場と記録集代金は返金】
- 新潟シティマラソン2019【返金なし。駐車場代金のみ返金】
- 東北・みやぎ復興マラソン2019【返金なし。駐車場代金のみ返金】
- 第11回北見ハーフマラソン
台風の接近は気象予報の技術進歩から、かなり早い段階で天候の詳細がわかるようになりました。台風の接近による大会中止は大会前日までには発表されることが多いようです。
また、過去には選挙の開催に伴いマラソン大会が中止になった例もあります。
出水ツルマラソン2017は衆議院解散総選挙の実施により中止となりました。このときは参加費用と郵便振替の手数料、交通費のキャンセル費用などほとんどの費用が返金される珍しいケースでした。
来年の優先参加権や割引サービスなどの特典がもらえることも
天候不良などでマラソン大会が中止になった場合、来年の優先参加権や同主催者が開催する別大会の割引サービスなどを受けることができる場合があります。
抽選倍率の高い人気の大会であれば来年の優先参加権は嬉しいサービスですよね。大会ホームページをよく確認して、特典の利用方法などをチェックしておきましょう。