下関海響マラソンは山口県下関を舞台に海を海岸を走り抜ける山口県最大規模のマラソン大会です。
先着エントリーではわずか1時間ほどで定員が埋まってしまうほどの人気レース。素晴らしい景色が楽しめるコースの反面、ランナーを苦しめる起伏に富んだコースになっています。
下関海響マラソンは事前にコースの特徴を理解しておかないと、本番では本当に大変なことになってしまう難易度の高いコース。
この記事では下関海響マラソンを完走するための走り方や攻略ポイントを解説します。
前半はフラットなコース。後半に上り坂が待ち構える
下関海響マラソンは市街地をスタートする大規模大会にもかかわらず、後半には激しい坂が連続するコースとなっています。前半と後半でのコースの質が違いすぎることから、後半に失速して歩いてしまうランナーが続出します。
練習の段階で坂道の多いコースを走っておき、坂道に対する免疫をつけておくとよいでしょう。
また、11月上旬に開催されることから、晴れると気温がかなり上昇します。早めに水分補給をとっておくことも攻略するポイントです。
それでは、下関海響マラソンを攻略するための具体的なレース戦略を解説していきます。
準備~レース開始までの攻略ポイント
下関海響マラソンはマリンメッセ周辺が会場になります。下関駅から徒歩5~6分の好アクセス。電車を利用すれば予定の狂いなく会場入りできます。
下関海響マラソンはスタート地点とゴール地点が同じなので、荷物は会場に置いておくことができます。
待機所は雨風を避ける広い体育館があるので安心。7時過ぎに会場入りできれば、確実に場所取りができます。レジャーシートを持参しておきましょう。
トイレは数多く準備されているのですが、参加ランナーが多いためスタート直前は個室が特に混雑します。早めにトイレは済ましておきましょう。
スタート~関門医療センター前折り返し~下関駅【0~15km地点】
スタート時は少し混雑しますが、大通りに出ればすぐに混雑は緩和するので慌てて進路変更をしないよう注意しましょう。
スタートからは長府方面へ海沿いを走るコースになっています。関門医療センター前で折り返した後は再びスタート地点の下関駅まで戻ります。
ここまでは坂道がほとんどなく、非常に走りやすいコースになっています。
見晴らしもよく、観客も多い場所なのでついついスピードを上げたくなるのですが、ここで無理をするとコース後半の起伏で確実にパフォーマンスが下がります。
「絶対にここで無理をしない」ことを頭に入れておき、ウォーキングアップのつもりで下関駅まで戻ってきましょう。
下関駅~彦島入り口~彦島大橋【10~23km地点】
下関駅から彦島入り口は応援してくれる観客も多いゾーンです。
彦島入り口から坂道が徐々に増えていきます。実は、下関海響マラソンの本当の勝負は彦島に入ってからが本番です。
「え?この坂上るの?」というような坂が連続します。
特に彦島大橋はかなりの上り坂であるため、この地点で脚に違和感があれば歩いても構いません。彦島大橋を上り切ったら再び走りましょう。
上り坂で無理をせず、平坦な道に出たら着実にペースを刻んでいくことがポイントです。
彦島大橋~長洲出島折り返し【23~32km地点】
最後の折り返し地点がある長洲出島まではアップダウンの連続。さらに彦島大橋周辺は応援してくれる人がほとんどいないため、自分との孤独な戦いになります。
下関海響マラソンでもっとも精神力を必要とするのはこの長州出島の折り返し前後です。
長州出島は橋を渡って島にある折り返し地点まで走りますが、周りが海なので遠くから折り返し地点が見えてしまいます。
「あそこまで走るのか…」と思ってしまうと急激に脚が止まります。ここで気持ちを切らさないことがとても重要。長州出島からゴールまでは10km近く残っているため、全て歩いてしまうと制限時間に間に合いません。
傾斜のきつい上り坂以外はゆっくりでもいいので走り続けましょう。
長洲出島~マリンメッセ【32km~ゴール】
長洲出島を折り返せば、あとは走ってきた道をひたすら戻るだけです。
長州出島を折り返した地点からは「体力を温存する」という考えは完全に捨てましょう。ロングスパートをするつもりでギアを切り替えます。
彦島の市街地を抜けるともう坂道はありません。大きな声援を力に変えて、ゴールのマリンメッセを目指しましょう!
下関海響マラソン攻略まとめ
下関海響マラソンの攻略ポイントは「坂道への対応能力」です。いかに上り坂で脚力を消耗せずに走りきれるのかを考えてレースに臨みましょう!
難易度の高いコースですが、下関海響マラソンは山口県らしい景色が楽しめるリピート率の高い大会です。
完走できた喜びや達成感をぜひ体感してくださいね!