ウルトラマラソン

ウルトラマラソンに挑戦!初心者のためのトレーニングプランの立て方

フルマラソンを完走した後はどんな目標をかかげますか?

サブ4やサブ3といったタイムを追求していくこともマラソンの醍醐味ですが、距離を伸ばしてウルトラマラソンに挑戦してみませんか?

 

ウルトラマラソンとは42.195㎞以上の距離を走り抜くマラソンのこと。一般的には100㎞マラソンのことをウルトラマラソンと言います。

 

フルマラソンの倍以上を走るので相当な練習量や覚悟が必要になりますが、完走したときの達成感や爽快感は計り知れないものがあります。

「私にウルトラマラソンは無理かも…」と思うかもしれませんが、練習次第では誰でも完走できるチャンスがありますよ!

ウルトラマラソンとフルマラソンの違い

フルマラソンは長くても6時間という時間ですが、ウルトラマラソンは10時間以上かけてゴールを目指します。そのため、ウルトラマラソンのランナーのほとんどは途中で歩く・走るを繰り返します。

 

10時間以上かかる距離をずっと走れるランナーはほとんどいません。ウルトラマラソンはいかに上手に歩くことを取り入れるのかがフルマラソンとの違いになります。

 

走るペースもフルマラソンとウルトラマラソンでは格段に変わってきます。フルマラソンをサブ3(3時間以内)で走れるランナーの能力は、100㎞のウルトラマラソンをサブ10(10時間以内)で走れるランナーと匹敵すると言われています。

 

サブ3のペースは1㎞あたり4分15秒。ウルトラマラソンでサブ10のペースは1㎞あたり6分00秒になります。かなりゆっくりのペースですよね。

 

ウルトラマラソンではスピードよりも「ゆっくり長く走れる能力」が重要になります。速く走ることができなくてもスタミナさえ鍛えればウルトラマラソンを完走できる可能性は十分にあるのです。

ウルトラマラソンを挑戦する前に走っておく距離

ウルトラマラソンに挑戦するランナーは事前にどれくらいの距離を練習するのでしょうか?

 

実は、ウルトラマラソンを走るからといって練習の段階で100㎞を走るランナーはあまりいません。練習では長くても50~60㎞走を実施するランナーが多いです。

 

フルマラソンに10㎞くらいを加えた距離になりますが、実際にやってみるとこのプラスした10㎞が本当に苦しいです。「フルマラソンならもう終わっているのに」という気持ちを乗り越えて走り続ける練習はウルトラマラソンに挑戦するにあたって必要不可欠になります。

 

マラソン解説でもおなじみ金哲彦さんもテレビ番組の企画でウルトラマラソンに挑戦されていました。金哲彦さんはウルトラマラソン挑戦前に50~60㎞走を2回実施されて、見事完走されています。

 

ウルトラマラソンを完走するには、フルマラソンよりも少し長い距離を走りきっておく必要があります。

ウルトラマラソンに向けたトレーニングプラン

ウルトラマラソンに挑戦する目安として、4時間~4時間半程度でフルマラソンを完走できる走力があること。そしてほとんど歩かずにフルマラソンを完走できるくらいのレベルが必要になります。

 

ウルトラマラソンは大会当日から逆算してトレーニングプランを計画していきます。プランを考えるうえで重要なポイントは50~60㎞走をどのタイミングで実施するのかになります。

 

大会当日の2週間~1ヶ月前には大会に向けてのコンディション調整が必要なので無理は禁物です。

50~60㎞走は大会当日の3ヶ月前に1回目を実施。そして大会当日の1ヶ月前に2回目の実施しましょう。

 

50~60㎞走の次に長い距離は20㎞走を実施しておきます。20㎞走はポイント練習として週に1回実施します。

10月1日にウルトラマラソン本番だと仮定し、ポイントとなる練習のトレーニングプランは以下の通りです。(カレンダーが少しズレているかもしれませんが気にしないでくださいね)

 

  • 10月1日 ウルトラマラソン大会本番
  • 9月24日 ジョギング
  • 9月17日 20㎞走
  • 9月10日 20㎞走
  • 9月1日 50~60㎞走(本番1ヶ月前)
  • 8月25日 20㎞走
  • 8月18日 20㎞走
  • 8月11日 20㎞走
  • 8月4日 20㎞走
  • 7月28日 20㎞走
  • 7月21日 20㎞走
  • 7月14日 20㎞走
  • 7月7日 20㎞走
  • 6月30日 50~60㎞走(本番3ヶ月前)

 

ポイント練習との間は30~60分程度のジョギングでつなぎます。1週間に2日は完全休養日を入れてOKです。

 

ウルトラマラソンに向けたトレーニングは50~60㎞走が2回消化できるのかが本当に重要です。自分1人で実施ができなければ、地域でウルトラマラソン向けのトレーニングを行っていないか調べてみて、練習に合流させてもらうのも有効な方法です。