マラソンランナーにとってランニングシューズは必ず必要なアイテム。最近は多種多様なシューズが販売されており、お気に入りの一足を見つけることも楽しみのひとつです。
ランニングシューズは消耗品です。ある程度使用すると使えなくなるため、定期的に買い換える必要があります。古いシューズを使い続けてしまうと、滑って転倒してしまう危険やランニングパフォーマンスの低下にも繋がりかねません。
この記事では消耗してしまったインソール・アウトソールの見方やシューズの買い替え時を見極めるポイントをご紹介していきます。
ランニングシューズを買い替えた方が良いタイミング
ランニングシューズを買い替えた方が良いタイミングは「シューズを購入してから経過した年月」「走った距離」「ソールの摩耗」をチェックして買い換えるタイミングを見極めることができます
①シューズを購入してから経過した年月
シューズを履いた回数や走った距離にかかわらず、時間が経過するにつれてシューズは劣化していきます。シューズは見ての通り柔らかく独特な形をしているため、長い年月が経過すると形が崩れてしまします。また、アウトソールの部分は接着剤を使用してくっつけているため、接着剤が剥がれて使い物にならなくなる場合もあるのです。
特に温度が高い場所や日の当たる場所では劣化が進むため、シューズは日の当たらない涼しい場所に保管しておきましょう。
シューズを購入してから2~3年以上経過したシューズはもったいないかもしれませんが新しく買い替えた方が無難です。(古いシューズは普段履きやスリッパとして活用できます)
補足になりますが、シューズを購入する際にあまりにも型が古いシューズは長期間の間、売れ残っていた可能性があります。いくら安いからといって昔に製造されたシューズは買わないよう注意しておきましょう。
②走った距離
走った距離はシューズを買い換える目安になります。
およそ500㎞~1000㎞の距離を走るとシューズは激しく劣化していきます。特にレース用の軽量・薄底のシューズは劣化する寿命がとても速いです。
レース用シューズは高額ですし練習で多用するともったいないです。練習用・レース用シューズを複数持っておくとシューズは長持ちします。
【ランニングシューズ】アウトソールの寿命
シューズを買い換えるタイミングとしてもっともわかりやすいのがソール(靴底)の消耗具合です。ソールは靴の裏にあたるアウトソールと靴の中に入っているインソールの2種類があります。
アウトソールは地面と直接触れる部分なので、ソールの溝がなくなると滑って転倒してしまいます。特に踵(かかと)と母指球の部分は摩耗が早いので、この部分の溝がなくなってきたら買い替え時です。
定期的に靴の裏側を確認してアウトソールが摩耗していないかチェックしてみましょう。
【ランニングシューズ】インソールの寿命
靴の中に入っているインソール(中敷き)も寿命があります。
インソールは靴と足との間に挟まれて常に圧力が加わるので劣化が早い部分でもあります。インソールはとくに母指球の部分が凹んでくるので、足を踏み込んだときに母指球に違和感があればインソールの寿命です。
また、インソールは踵(かかと)をしっかりと固定するといった役割があります。踵が固定されていないと靴の中で足が動いてしまし、マメや足底腱膜炎の原因となってしまいます。インソールの踵部分が凹んできたら寿命となります。
シューズがまだ使えそうであればインソールだけ別売りをしているので、インソールだけ買い替えてもOKです。
シューズの寿命を長持ちさせるポイント
お気に入りのシューズはできるだけ長持ちさせたいですよね。
シューズを長持ちさせるうえでもっとも効果が高い方法は、複数のシューズを履き回して使用する方法です。
同じシューズを毎日のように履いていると劣化が早くなります。もったいないと思うかもしれませんが、練習用のシューズでも2~3足は所持しておくと、長い期間でみればシューズが長持ちします。
レース用のシューズをたまに練習で使用してみるのも効果的です。
また、シューズを脱ぐ時はヒモをほどいてから脱ぐようにしましょう。無理やりシューズを脱いでしまうとシューズの踵部分が劣化してしまいます。たまにシューズの踵部分を踏んだままで歩いているランナーを見かけますが、踵を潰してしまうとランニングシューズとしては使えなくなります。
ランニングシューズはランナーの足を支えるもっとも大切な道具です。ケガの予防やパフォーマンスを高めるためにも買い替え時を見極めて正しくシューズを使ってみてくださいね。