世界で活躍する実業団やプロランナーは毎日20km以上のトレーニングを行っています。
月間走行距離よりもスピードが大事!と言われますが、やっぱり走り込みは大切です。
では、市民ランナーが20kmの走り込みを毎日続けると、どれだけタイムが向上するのでしょうか?
【メリット】毎日20km走ればマラソン完走は楽勝!
市民ランナーで毎日20kmを走っているランナーは実際に存在します。
月間走行距離で600km走っているランナーは1日平均20kmを走っていることになります。
ブログやSNSで毎日20kmを走っているランナーを調査すると、ほとんどはサブ3を余裕で達成できるような上級者ランナーでした。
このようなランナーはフルマラソンの完走は楽勝。
タイムを追求するレベルに到達していないと毎日20kmのランニングは難しいようです。
【デメリット】故障やケガのリスクが上がる
ランニングは他の選手と接触したり、激しい動きが少ないので故障やケガが少ないと思いませんか?
実際にはマラソン選手は故障率が高く、故障しないようにどれだけケアができるのかが重要視されています。
毎日20kmを走ると急激な負担は掛かりませんが、微細な負担が少しずつ蓄積します。
さらに休養日を設けないと筋肉などの組織が回復することができないので、故障のリスクは激増します。
毎日20kmを走るには、走ることに熟練しないとすぐに故障することは間違いありません。
毎日20kmを走る時間の確保が必要
20kmを走るとなると、ウォーミングアップなどを含めて2時間以上は時間が掛かります。
仕事をしながら毎日2時間を確保するには、計画に基づいた時間確保や絶対に20kmを走るという覚悟は必要です。
20km走るよりもスピード練習ならそれほど時間は掛かりません。
短時間でトレーニングを終わらせたいのなら毎日20km走るよりもスピード練習を取り入れたほうが練習効率が高くなります。
【まとめ】スピード練習を含めて質を上げた方が効率が良い
毎日20kmを走ると確実に走力は身につきますが、トレーニング効率は悪いです。
サブ3を達成し、もっとトレーニングの強度を上げたいレベルなら毎日20kmを走っても問題ありません。
しかし、サブ5~サブ4レベルのランナーであれば毎日20kmを走るよりもスピード練習を取り入れた方がトレーニング効率は高くなります。
たくさん走り込めばタイムは良くなることは間違ってはいないのですが、だらだらとメリハリのない20kmよりも、本気の1000m走の方が効率が良い場合もあります。
今の走力はどれくらいなのかを考えて、今自分に足りていない練習をこなしていきましょう。