ダイエットを目的にジョギングを続けている方とってどのくらい1度の運動で消費するカロリーはぜひ知っておきたいところです。
「1時間のジョギング」とは簡単そうに見えるのですが、走ることに慣れていないとかなり苦しい運動になります。
体重や速度によって前後しますが、ジョギングを1時間おこなったときのカロリー消費は約430kcalです。ソース焼きそば、チャーハンといった少し高カロリーのメニューに匹敵します。
「つらい運動の割には意外と少ない!」と思いませんでしたか?
では消費カロリーはどうやって計算するのか解説していきます。
ジョギングにおける消費カロリーの計算方法
ジョギングのような運動による消費カロリーは以下の計算式で数値を出します。
消費エネルギー(kcal) =1.05×運動(METs×時間)×体重(kg)
METs(メッツ)運動など体の活動強度を表した単位です。安静にしている状態を「1」として、安静状態と比べて何倍のエネルギーを消費するのかを表しています。
かなりゆっくりとしたジョギング(時速8㎞/km=キロ7分30秒ペース)ペースでジョギングした場合のMETsは「8.3」になります。
体重50kgの人が60分ジョギングした場合では…
1.05×(8.3×1.0時間)×50kg=435kcal
という計算式になります。
ちなみにハイペースで走った場合の消費カロリーも計算してみました。時速14.5秒(キロ4分08秒ペース)のMETsは「14.5」
体重50kgが60分走った場合は761kcalを消費したことになります。これぐらいになると食事1食分のカロリーに相当するのでダイエットの効果がありそうですね。
ジョギングはカロリー消費が少ない運動!?
ハイペースかつ長時間のジョギングをすれば計算上、1食分以上のカロリーを消費します。しかし、ダイエットに挑戦されている方でこれほどの走力がをもっているランナーはほとんどいないでしょう。
また、消費カロリーはあくまでも計算上の数値になります。
例えば、ランニングを始めたばかりの初心者と箱根駅伝を走るような熟練したランナーがキロ5分ペースで10㎞走った場合の消費カロリーはまったく同じではないですよね。
その運動に熟練してくると、同じ運動でも消費カロリーは少なくなります。ずっと運動を続けているのに、ある時期に達すると急に体重が減らなくなる現象はダイエット経験者なら1度は経験したことがあるでしょう。
つまり、ジョギングだけでのダイエットは不可能ではありませんが、あまり効率の良くない手段といえます。ダイエットはジョギングに加えて、食事管理が必要になります。
食事制限ではなく『食事管理』をしよう
「食事管理」と「食事制限」の違いを理解していますか?
運動指導者である森拓郎先生のベストセラー著書「ダイエットは運動1割、食事9割」ではダイエットただ食べない食事制限ではなく、栄養価の低い食べ物をやめて栄養価の高い食べ物をバランスよく食べる「食事管理」をすることがダイエット成功への近道であると説明されています。
この「栄養価の高い食べ物」とはカロリーではなくタンパク質やビタミン、ミネラルといった栄養素を意味します。
ダイエットを目的にジョギングをすることは間違ってはいません。しかし、ジョギングの後にコカ・コーラをがぶ飲みしたり、ご褒美という理由で甘いお菓子を食べたのでは意味がありません。
ジョギングを1時間する前にまずは適切な食事管理を心がけましょうね。