マラソン大会やロードレースといった持久走競技では、特に苦しく感じるデットゾーンとよばれるポイントがあります。
持久走は常に苦しいわけではなく、レース中に苦しいデッドゾーンと楽に走れるゾーンの繰り返します。
苦しいといわれる持久走のデッドゾーンはレース中に3回襲ってくると言われています。
- スタート直後
- コースの半分を過ぎたあたり
- ゴール手前
逆に言えばこの3回のデッドゾーンさえクリアできれば、持久走は好タイムで完走できます。
この記事では持久走におけるデッドゾーンの乗り越え方、そして苦しいときに考えることを解説していきます。

【デッドゾーン】スタート直後に身体が硬く感じる
レースのスタート直後はまだ身体が暖まっていないため、身体が重く苦しく感じることがあります。これをデッドゾーンと呼びます。
特に5~10㎞の比較的短い種目では、スタート直後からハイスピードになるため、周囲のスピードについていけないと身体が重いままズルズルとレース中盤まで進行してしまいます。
5~10㎞のロードレースではウォーミングアップを長めに行い、必ずウインドスプリント(流し)を入れておきましょう。
可能であれば、スタート直前に1~2本のウインドスプリントを入れることができればベストです。
ハーフ~フルマラソンはスタート直後のデッドゾーンは気にせずに足を進めましょう。むしろ、序盤にデッドゾーンを感じていた方がセカンドウインドを感じやすく、中盤以降もスタミナが持続します。
ハーフ~フルマラソンはスタート直後のデッドゾーンはウォーミングアップだと思って走ればOKです。
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【苦しくなるポイント①】コースの半分を過ぎた地点

セカンドウインドを過ぎて、コースの半分を過ぎたくらいに苦しくなるポイントが訪れます。
ここで「もう半分過ぎたぞ!」と思うのか、「まだ半分もあるのか…」と思うのかでパフォーマンスが格段に違ってきます。
この地点でペースが落ちてしまったり、途中で歩いてしまうと後半がボロボロになってしまう本当に大事なポイント。
ここでの踏ん張りがレース全体の成績を左右するので「ここだけ頑張る!」と思いながら一歩一歩進んでいきましょう。
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【苦しくなるポイント】ゴール手前の地点
ゴールまであと2~3㎞地点は最後の苦しくなるポイントです。
「残り1㎞」になればラストスパートをしても持ちこたえられるので、やる気が出ることがほとんど。
しかし残り2~3㎞という中途半端な距離ではラストスパートを掛ける位置ではないですし、疲労がピークになっているのでペースが落ちやすいポイント。
「残り1㎞」まで到達すれば、あとは気持ちだけでゴールまで押し通すことができるので油断せずに最後の難関を乗り越えましょう。

苦しいときは残りの距離を考えない!

あなたはレース中の苦しいときに何を考えますか?
持久走は自分の精神力との戦いでもあります。苦しいときにぐっと堪えられるのかが大きく成績を左右します。
苦しいときに一番考えてはいけないことはゴールまでの残りの距離を考えてしまうことです。
まだ半分しか走っていないのか…と考えた瞬間に身体が重くなり脚が止まります。(本当です)
残りの距離を考えてもいい地点は「残り1㎞」だけ。それ以外は1歩1歩進んでいくことだけを考えてネガティブな考えをしないように心がけましょう。
