毎年のようにフルマラソンに出場しているのに、1度も完走できないというランナーは少なくありません。
市民ランナーが参加するフルマラソンは1~2割ほどのランナーが途中でリタイアしています。体調不良や故障、関門を突破できなかったなどの理由からゴールまでたどり着くことのできないランナーは珍しくないのです。
マラソンを完走できない理由は何なのでしょうか?
何度参加しても完走できなかったランナーや初マラソン完走を目指す初心者ランナーは完走できない理由を知っておき、完走できるように修正してみましょう。
マラソンを完走できない理由は圧倒的な練習不足
マラソンを完走できない理由のほとんどは練習不足です。
当たり前といえば、当たり前なのですが練習不足だったにもかかわらず「今回はかなり練習して自信があったのに」と練習不足を自覚していないランナーも少なくありません。
フルマラソンに出場するなら、少なくとも20km以上の距離を走るランニングは経験しておきましょう。練習の段階で20㎞を走り続けられなければ、フルマラソンの完走は厳しいです
「毎日、マイペースで10㎞のジョギングをしていたのに」という方は10㎞を走り切る能力はもっていますが、42.195㎞を走り切る能力はないでしょう。
10㎞のジョギングをするなら、ときには自分を追い込むハイペースで身体に負荷を与えないとフルマラソンを走り切る走力は身につきません。
息が上がって走れなくなるランナーは少ない
レース後半、もう走れなくなり歩いているランナーはどんな様子でしょうか?
息が上がって走れなくなっているランナーはほとんどいません。体が重くなり脚が動かなくなって走れなくランナーがほとんどです。
つまり42.195㎞に耐えることができる脚が出来上がっていないことがマラソンを完走できない理由といえます。
根性だけでマラソンは完走できる?
マラソンを完走するには根性が必要というイメージがありませんか?
どれだけ根性があっても、練習なしのぶっつけ本番で完走できるほどマラソンは甘くありません。
しかし、苦しくなり歩きそうになったとき「あと1㎞だけ走ってみよう」と一歩一歩ゴールに向かっていける根性はもちろん必要です。
「あの電柱までは走る」「この坂はぜったいに登り切る」といった目の前の目標をひとつずつクリアできれば、いつの間にかゴールにたどり着けるかもしれません。マラソンは根性がすべてではありません。けれども、ここぞというときの粘りきれる根性もときには必要なのです。
もちろん、脚などの体がどうしても痛くて動けなくなったり、脱水症や体調の異変で仕方なくリタイアしてしまうこともあるでしょう。その場合は自分を責めることは決してありませんよ。ときにはリタイアする勇気も必要です。
「疲れたからもうやめよう…」完走できない負け癖がついてないか
何度もマラソンに挑戦しているのに完走できない人は「負け癖」がついているかもしれません。途中で苦しくなっても「また来年頑張ればいいや」ではなく、今日この瞬間だけ粘り続けてゴールを目指すのです。
まだ半分しか走っていないのに、42.195km先のゴールをイメージしてしまうと「まだこんなに走らないといけないのか」とネガティブな感情が生まれてしまいます。
1歩1歩、着実に進んでいくイメージだけをもち「気がついたらゴールだった!」という走り方が理想です。
【まとめ】絶対に完走するという思いを大事にする
マラソンを完走するには練習の時点で20㎞以上は走る経験をしておくことが大切。リタイアしてしまうほとんどの理由は練習不足です。
自信がないなら大会の1年前から練習を始めてみましょう。1年間頑張って練習すればほとんどの人は完走できるはず。十分過ぎると思える練習を積んでおきましょう!
マラソンが完走できない理由の90%が練習不足だとすると、残りの10%は根性です。
絶対に完走したいという気持ちを切らさず、ゴールまで1歩1歩粘り強く進んでいく根性もときには必要。あと少しだけ頑張ってみませんか?