日本の長距離界を牽引するトップランナーの大迫傑選手。
5000m・10000mの帝王であるモファメド・ファラー選手も所属するアメリカのオレゴンプロジェクトに日本人で唯一所属していたことでも有名です。
大迫傑選手は日本一のランナーになるためにはどのような練習をしているのでしょうか?
市民ランナーが大迫傑選手とまったく同じトレーニングをすることは不可能に近いですが、トレッドミルを活用したトレーニングやコンディションについての考え方など参考になることがたくさんありますの、ぜひ普段のトレーニングの参考にしてみてくださいね!
ウォーミングアップでストレッチはしない
大迫傑選手はウォーミングアップで念入りなストレッチはやらないそうです。
ストレッチには2種類あり「静的ストレッチ」と「動的ストレッチ」があります。大迫傑選手がウォーミグアップで行わないのは静的ストレッチです。
静的ストレッチとは、いわゆる筋肉を伸ばすためにゆっくりと身体を伸ばしていく方法。一般の方はストレッチというとこちらの静的ストレッチが思い浮かぶのではないでしょうか。
レース前や本練習の前にストレッチをしすぎると筋肉がゆるんでしまい、身体の動きが逆に悪くなってしまいます。静的ストレッチはトレーニングが終わった後に筋肉をほぐす目的で実施します。
一方、ウォーミングアップに適しているのは動的ストレッチです。ストレッチという名前がついていますが、「動きづくり」と考えた方がよいでしょう。
こちらの動画では大迫選手が実際に動的ストレッチについて説明されています。
室内練習ではトレッドミル(ランニングマシン)を活用
大迫傑選手のInstagramにはトレッドミル(ランニングマシン)で走っている様子がよく投稿されています。おそらく、屋外でのトレーニングだけでなく、トレッドミルを用いた室内練習も積極的に実施していると思われます。
トレッドミルは天候に左右されずにトレーニングができるというメニューの他にも、ペースを設定できるのでレース中のペース配分を身体に叩き込むこともメリット。
機種によっては傾斜角度を設定できるトレッドミルもあるので、上り坂の練習にもなります。
また、大迫傑練習では水中トレッドミルでも練習をされていました。
市民ランナーが水中トレッドミルで練習できる環境はなかなかないかもしれませんね。
市民ランナーでもプールは活用できるのであれば、水中ウォーキングというメニューは関節に負担が掛からない良い練習になります。
大迫傑はアスファルトはあまり走らない?
大迫傑選手のInstagramでは陸上競技場のようなアンツーカーや土の地面で走っている様子がよく投稿されています。
舗装されたアスファルトでトレーニングをしている様子は少ない印象があります。
https://www.instagram.com/p/BzpDy78pLzB/
https://www.instagram.com/p/B14t4yuHH3h/
もちろん、投稿していないだけでアスファルトで練習もされていると思いますが、脚に負担の掛からない地面で練習するというポイントは市民ランナーにも有効です。
硬いアスファルトは着磁時の衝撃が大きいことは言うまでもありません。アンツーカーや土、芝生といった路面環境を変えてトレーニングをしてみることは故障のリスクを下げることができます。
コンディションを意識して故障しにくい身体をつくる
故障については、どのスポーツ選手でも対策を考えながらトレーニングを行っています。市民ランナーの方はどうしても走ることだけを考えてしまいがちですが、練習後のコンディショニングケアについても意識して行うようにしましょう。
大迫傑選手はオイルマッサージや治療機器を使ったコンディショニングを行っているそうです。治療機器は超音波治療器を愛用されているとのこと。
超音波治療器は個人向けの機種も発売されているので、故障の多いランナーは活用してみてはいかがでしょうか。
参考サイト:酒井医療