MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)で見事優勝し、東京マラソン出場の切符を勝ち取った中村匠吾選手。
大迫傑選手や設楽選手が有力視されていたレースの中で、伏兵・中村匠吾選手の見事なラストスパートは相当な練習を積んでいたことは言うまでもないでしょう。
中村匠吾選手のトレーニングメニューはほとんど公開されていなかったのですが、市民ランナーの方にも応用できる中村匠吾選手の強さのポイントについて解説していきます。
どんなコンディションでもトレーニング
中村匠吾選手は夏のレースに向けたトレーニングを続けてきたそうです。
マラソン大会はよほどの悪天候ではないかぎりは気温が高くても、雨天でもレースが行われます。レース本番がどのようなコンディションであっても対応できるように、トレーニングの段階で練習しておかなければなりません。
「雨が降ったから明日走ろう」「気温が高いから今日は止めておこう」ではなく、悪天候ではどのような対策で走ればよいのかを考えて練習することが大切になります。
チーム練習で個を高める
中村匠吾選手は富士通の陸上競技部に所属しています。富士通に入社した後も母校である駒澤大学で練習することもあり、しっかりとチームで練習ができている印象があります。
マラソンのトレーニングは1人でもできることがメリットでもあり、デメリットでもあります。練習に人数集めは必要ないので、いつでも・どこでも練習できるのはマラソントレーニング最大もメリットですよね。
しかし、今のレベルよりも高みを目指すのであれば、自分よりも速いペースのランナーを追いかけていくことが必要不可欠。
個人で練習をしている市民ランナーはぜひランニング仲間や地域のランニングクラブに所属してみてください。自分よりも速いランナーに良い刺激を受けて、自分の走りに磨きがかかりますよ!
マラソンのトレーニングに『特別』は必要ない?
日本のトップランナーである大迫傑選手がアメリカのオレゴンプロジェクトに参加し、体幹を鍛えるコアトレーニングやウォーミングアップでの動的ストレッチ、最新の機器を使ったトレーニングが注目されました。
もちろん、科学的に証明された最新のトレーニングを取り入れていくことの大切なのですがが、地味でもコツコツと積み上げていく『継続力』がマラソンのトレーニングにおいて最も重要なのではないでしょうか。